「こーばへ行こう!2024」に行ってきました!福井プレスの知られざる魅力
町の一角に佇む「株式会社福井プレス」。
その存在を知っている人は多くても、実際に何を作っているのか、どんな場所なのかを知る機会は少ないはずです。
しかし、この秋開催された「こーばへ行こう!2024」で、その秘密が解き明かされました!
福井プレスは、アパレル向け製品の染色や加工を行う染工場です。
さらに、「染め直し屋」という古着の再染色サービスや、「珈琲染めインストラクター養成コース」、
さらにはきのこ栽培の「きのこラボ」など、多岐にわたるユニークな事業を展開しています。
そして、このたび「染食還(せんしょっかん)」というブランドを新たにリリース。
福井プレスの持つ可能性とクリエイティビティを地域住民に披露する場となりました。
工場見学ツアー:染工場の裏側を探る
今回のイベントの目玉は、やはり工場見学ツアーです。
普段は入ることができない工場内部を覗き、染色のプロセスを間近で体感することができました。
ガイドの方の説明によると、福井プレスでは生地や衣服の色を鮮やかに変える「製品染め」や
柄を自由自在に変える「反染め」、そして「洗い加工」などの技術を駆使しており、その細やかで緻密な作業は感嘆の一言。
「染める」という作業は単純に見えて、温度や湿度、染料の調整が重要なのだとか。
見学者の中には「こんなに繊細な作業が必要だったなんて知らなかった」と驚く声もありました。
新ブランド「染食還」の1Day飲食店がオープン
さらに注目を集めたのが、今回特別にオープンした「染食還」の1Day飲食店。
「染食還」という名前には、「染める」「食べる」「循環する」というテーマが込められています。
この日は、染色に使われた染料の廃材や自然素材を活用した料理が提供されました。
たとえば、コーヒー染めの廃材を活用した「染食珈琲ブレッド」や、
きのこラボで栽培された新鮮なきのこを使ったパスタが大人気!
環境への配慮と美味しさが見事に融合した料理に、来場者からは「これは家でも作ってみたい!」との声が多数聞かれました。
家庭でも楽しめる染色ワークショップ
福井プレスの染色技術を体験できるワークショップも開催されました。
この日行われたのは「珈琲染め」。自分で好きな柄や色合いを生地に染める体験は、夢中になる楽しさ。
「手を動かして色をつけると、完成したときの達成感がすごい!」と、参加者は大満足の様子。
さらに、作った作品を持ち帰ることができるため、思い出としても最高の体験です。
福井プレスが目指す未来とは?
福井プレスの代表者は、「染色の可能性を広げ、環境にも配慮した取り組みを進めていきたい」と話します。
同社の古着再生サービス「染め直し屋」や、食品廃材を活用した商品開発には、持続可能な社会を目指す姿勢が表れています。
今回のイベントを通じて感じたのは、福井プレスが地域とともに成長し、未来を創る企業であるということ。
工場が単なる製造の場ではなく、文化発信の場としても活躍しているのは驚きでした。
「染める」という技術に込められた可能性
「こーばへ行こう!2024」を訪れて感じたのは、染色という技術が単なるモノづくりを超えて、
人々の生活や環境にまで深く関わるものであるということ。
普段は気づかない工場の魅力を発見し、地域に根ざした企業がどのように未来を描いているのかを知る貴重な機会でした。
ぜひ次回も訪れ、福井プレスの新たな挑戦を見届けたいと思います!