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明治安田J3リーグ第33節 FC大阪 vs 栃木SC

J3第33節、ホーム花園に栃木SCを迎えたFC大阪。

秋の澄んだ空気の中、2210人のサポーターが見守るスタジアムには、「今日こそ勝利を！」という熱気が漂っていた。

しかし試合は前半26分、わずかな隙を突かれ失点。太田龍之介の一撃がゴールネットを揺らす。そこからがFC大阪の見せ場だった。

久保・利根・西村を中心にアタッキングサードまでボールを運び、サイドの橋本・澤崎が積極的に仕掛ける。

7本のシュートを放つも、最後の精度と相手GK川田の好守に阻まれ、どうしてもネットが揺れない。

後半は武井・島田を投入して攻勢を強め、野瀬や佐藤のフレッシュな動きで押し込む時間も多かった。

終盤にはDF舘野も投入し前線へロングボールを送るなど、藪田監督の「勝ちにいく采配」が光ったが、栃木SCの老練な守備ブロックを崩せず、0-1のままタイムアップ。

確かにスコアは0。しかし内容では決して下を向くものではない。

若手中心のチームが90分を通してハードワークを続け、最後まで「花園で勝ちたい」という気持ちを見せてくれた。

ゴールこそ遠かったが、プレッシングとビルドアップの形は明らかに進化している。

次節はアウェー福島戦。

悔しさを糧に、もう一度チーム全員で立ち上がれ。

花園の夜に響いた「大阪！」の声援が、きっと選手たちの背中を押してくれるはずだ。