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徳庵駅周辺の歴史

徳庵駅は、大阪府東大阪市稲田上町に位置し、1895年（明治28年）8月22日に浪速鉄道の四条畷駅 - 片町駅間の開通と同時に開業しました。

その後、1897年（明治30年）2月9日に浪速鉄道が関西鉄道に路線を譲渡し、徳庵駅も関西鉄道の駅となりました。

さらに、1907年（明治40年）10月1日に関西鉄道が国有化され、徳庵駅は官営鉄道の駅となりました。

徳庵駅周辺は、古くから農業が盛んな地域であり、特に稲作が主な産業でした。

江戸時代には、幕府の直轄地として管理され、地域の発展に寄与しました。

明治時代に入ると、鉄道の開通により交通の便が向上し、商業や工業が発展しました。

特に、駅の西側に位置する商店街は、大阪市鶴見区に属し、地域の商業の中心地として栄えました。

昭和時代に入ると、徳庵駅周辺は工業地帯としての性格を強めました。

特に、近畿車輛の本社および車両製作所が駅の近くに設立され、鉄道車両の製造拠点として重要な役割を果たしました。

また、駅周辺には多くの工場や倉庫が立ち並び、地域経済の発展に大きく貢に寄与しました。

戦後の高度経済成長期には、徳庵駅周辺は住宅地としても発展しました。

多くの労働者がこの地域に移り住み、駅周辺には新たな住宅や商業施設が次々と建設されました。

特に、駅の東側には東大阪市の住宅地が広がり、西側には大阪市鶴見区の商業地が形成され、地域の発展に寄与しました。

1981年（昭和56年）には、駅舎が橋上化され、従前より有った跨線橋を改修した物で、西口は大阪市鶴見区、東口は東大阪市が、設置費用を負担しました。

これにより、駅の利便性が向上し、地域住民の生活に大きく貢献しました。